◇ 六価クロムの検査と無害化処理 ◇

六価クロムとは

当店では「有害物質」と表記している部分もありますが、主にこの【六価クロム】を指しております。 この【六価クロム】は人体に非常に有害な影響を及ぼすとされている物質ですが、「それが何故ご遺骨に?」と思われる方も多いかもしれません。 これは火葬時に棺桶をのせる架台が、長期間高温にさらされることで発生し、遺骨に付着すると言われております。(実際、火葬炉内の灰よりも集塵灰の方に高濃度で含まれるとのデータがあります) 故に正確にはご遺骨に含まれているわけではなく「付着の可能性がある」ということになります。

六価クロムの毒性

一般的に六価クロム化合物を体内に取り込む可能性があるのは、飲み水や呼吸によると言われています。 取り込んでしまった後、一番懸念されているのは発がん性です。他にも溶液に触れたり、粒子を吸い込むことにより、手足・顔などに発赤・発疹が起こり、炎症が生じることが知られています。また、鼻の粘膜や喉へも炎症が生じやすく、酷い場合は鼻中隔内部の組織にまで炎症が及ぶことがあります。 以上のような健康影響に基づき、WHO(世界保健機関)では六価クロム化合物の飲料水の最大許容濃度を0.05ミリグラム/リットル としており、これにより水道水質基準や水質環境基準が設定されています。
*発がん性については、国際がん研究機関(IARC)は六価クロム化合物をグループ1(人に対して発がん性がある)に分類しています。

六価クロム検査

当店ではお預かりするご遺骨は、人骨・ペット遺骨問わず全て【六価クロム検査】を実施しております。 六価クロム含有量が規定値を超える場合には、追加料金など頂戴せず、無害化処理を行い、安心安全に手元に置いて頂けるよう、また散骨時には環境汚染をすることのないよう配慮しております。 お手元にお返しした時点では無害化状態になっておりますので、ご安心ください。